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『チェイサー』は、コージィ城倉による日本の漫画。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載中。2012年17号から連載が開始され、以後2ヵ月に1回掲載されている。 昭和30年代、すでに人気漫画家として有名であった手塚治虫に対し強烈にライバル視し、憧れながらも手塚に対抗心を燃やす一人の漫画家の騒動を描いたフィクション作品。作者は、同誌にて森高夕次の名で『トンネル抜けたら三宅坂』と『江川と西本』の両作品の原作を行っており、同じ漫画誌に漫画家と漫画原作者のそれぞれの立場で執筆している。 == 登場人物 == ; 海徳 光市(かいとく こういち) : 少年漫画誌3誌(『少年画報』・『冒険王』・『おもしろブック』)と青年漫画誌1誌(『週刊漫画TIMES』)に連載を持つ、戦記作品を得意としており、それなりに人気のある漫画家。後に結婚して家庭を持った責任感から、3誌増やして7本の連載を持つことになる。本人は元特攻隊を自称しているが、実は特攻隊どころか、整備兵養成学校の生徒で戦場には行っていない。担当編集者たちの間でもその疑惑は囁かれているが、編集者にとっては漫画の内容に経歴の詐称は関係ないので、あえてそのことには触れていない。 : 手塚治虫に強烈なライバル心を持ち、手塚が行っていることと同じことをやろうとして、常に裏目に出ている。本人は手塚のことを否定し批判しているが、手塚作品は全て持っている上、誰よりも手塚作品に詳しく、傍から見ると手塚ファンにしか見えない。 : かなり斬新なアイデアを出すが、時代を先取りしすぎて、『眼鏡を外すと美少女』以外は、なかなか理解されない。 : 作中、何度も「この人物は実在した!」と紹介されているが、モデルとなった人物は単行本3巻現在、不明。 ; 手塚 治虫(てづか おさむ) : 『漫画の神様』とも呼ばれる、大人気漫画家。海徳にライバル視されているが、会ったことも無ければ、海徳からライバル視されていること自体知らない。作中、名前と様々なエピソードが紹介されている。単行本3巻現在、本人は明確なかたちでは登場していない。 ; 海徳 正江(かいとく まさえ) : 元々は海徳の担当編集者たちが飲みに通っていたバーのホステス(源氏名はアケミ)。編集者たちから光市を結婚相手として紹介され、勢いで結婚。良き妻として海徳を支え、子宝にも恵まれ、幸せな家庭を築いている。 : 地味な顔立ちだが、なぜか可愛く見えることが時々ある。手塚治虫のファンで、光市程ではないが手塚作品に詳しく、時折光市と手塚作品について濃い会話をするので、光市の担当編集者からは「この夫婦、鬱陶しい」と思われている。 ; 列土 公平(れつど こうへい) : 海徳の整備学校時代の仲間。漫画家志望で手塚治虫のアシスタントになろうとしたが、ハードルが高すぎたため諦め、海徳の仕事場へアシスタント希望者として訪れ採用される。 : 海徳が整備学校上がりだということを知っているが、そのことは海徳から口止めされている上、本人も漫画家として手塚と同じ土俵に上がっている海徳をうらやましいと思っているので、誰にも言わないでいる。 : 結構毒舌だが、それなりに絵も上手く描ける上、コミュニケーション能力が高く、アシスタントだけでなくマネージャーとして海徳をフォローしている。 ; 海徳の担当編集者たち : 少年画報の欄布(らんぷ)、冒険王の刃矛(はむ)、野球少年(のちに週刊漫画TIMESに異動)の六狗(ろっく)が古株。六狗は野球少年が廃刊となり、週刊漫画TIMESに異動したあとも海徳に4コマ漫画の連載をさせていたが、 TVアニメ『鉄腕アトム』開始の頃には姿を消している。 : おもしろブックの日下(ひげ)は前述の3人よりも若く、麻雀を知らなかったりと毛色が異なるが、程なく溶け込んでいる。 ; 東映動画の社員 : 手塚治虫が東映動画の嘱託となったことに感化された海徳がアニメーター体験した際に知り合った現場の管理者。その後もなにかと海徳の相談に乗っている。動画としての『アトム』には否定的だが、手塚治虫には畏怖を抱いている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チェイサー (漫画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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